『朝陽に当たることについての追記と『陽気』について』

前々回のよもやま話『冬;生活の中で‥・①』で、「朝の太陽を見ると、夜セロトニンが出て眠りのリズムができる。」という事と「日の出から30分以内の朝陽に当たると、身体に非常に良い。」という話をさせて頂きました。
そのことについて少し補足があります。

〝太陽の『陽気』を身体に入れる為″に、もちろん太陽に当たるだけでも良いのですが、直接朝陽を見るのもお勧めです。
とは言え、いくら寒さ厳しい冬だろうと太陽を直接見るのは、非常に眩しいことは否めません。
前回大事な事をお伝えすることを忘れていました。
朝陽を見る時、「眩しくないように目を細めながら、ゆっく~り深呼吸しながら見る」のがコツです。

上で〝太陽の『陽気』を身体に入れる為″と言いましたが、その『陽気』について簡単にご説明しますね!
もともと中医学は、万物を構成するのは目に見えない最小単位の『気』から始まると言われています。(気は目には見えませんので、“エネルギー体”のようなものだと思って頂いて良いと思います。)
そしてその『気』は『陰』と『陽』の二つの『気』に分けられ、中医学では自然界のあらゆるものを二つに分別して考えてきました。

⦿『陰』は、物質を表し、『陽』は、エネルギーを表します。また別の言い方をすると、『陰』は、形態や身体、『陽』は機能だと言えます。
ですので、身体が『陰』だとすると、精神は『陽』になり、中医学の根本的な考え方の一つである『心身一如』の概念は、「精神は肉体に宿り、陽の礎は陰である。また健全な精神であれば、肉体は正常な機能を持った肉体になるので、『陽』が『陰』を動かしていると言うことが出来ます。

⦿ここでもうちょっと具体的な例で言うと『陰』は夜『陽』は昼、『陰』は寒『陽』は熱、『陰』は水『陽』は火・・・など、一般に積極的に動くもの、外交的、上昇的、温熱的、明瞭なものは全て『陽』に属し、静止したもの、内向的、下降的、寒冷的、暗いものなどは『陰』に属します。この二つは相互に対立していますが、相互に関連もしていて、連携しあっています。
ですので、私たち身体の状態も、『陰』と『陽』のバランスが取れている時は健康状態と言えますが、このバランスが悪くなった時を一般的に「病気」であると言います。

⦿ですので、先ほどお伝えしたように、「太陽の『陽気』を身体に入れる」ということの意味は、冬の寒さの影響を受けて、身体が冷えて『陰』が多くなっていますが、太陽を浴びたり見たりすることによって、身体に『陽気』を取り入れて、『陽気』を増やすことによって『陰』と『陽』のバランスを整えましょう!という意味であります。

さて、ざっと簡単に『陰陽論』についてご説明させて頂きましたが、後に『陰陽論』は『五行論』と共に、鍼灸治療では、患者の証(状態)を知ったり治療をしたりする基となります。
ですので、兎にも角にも鍼灸治療では、『陰』と『陽』のバランスを取ることが一番の要であると言われています。


ブン太君と恵方巻き節分の日に来てくださったブン太君と恵方巻きです。

ちなみにこのカツラは手作りだそうです!!

ブン太ちゃんは小さい頃から股関節が悪いのですが、飼い主様が手術の後、プール、食事、針治療など出来ることをとにかく頑張ってらして、今とても調子が良いです。

Mさん、恵方巻き、ご馳走様でした(#^.^#)。

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