『元繁殖犬もペットショップの子もみんなおんなじ命です』

 

この内容は、当院のInstagramに投稿した内容です。


  

先日、Hさんちのマルコちゃんとヤマジちゃんに針をうちながら、Hさんが保護犬の団体さんのお手伝いをしていた時の話をして下さいました。

心に傷を負った元繁殖犬の子が一頭いたのですが、誰にもなつかず、触ろうとすると人を咬む代わりに、自分の前足を咬んで血だらけになる(自虐行為)との事でした。

その施設で唯一、Hさんだけには体を触らせてくれたそうでした。
そんな性格なので、他のスタッフには全くなつかず、里親も見つからず・・結局Hさんが引き取ることになったのでした。

他の人が抱っこしようものなら、毎回恐怖のあまりお漏らしや脱糞をしてしまうので、預かった当初はHさんしか抱っこ出来ませんでした。
でも根気強くご主人が「抱っこトライ」されて、3年後にはご主人からも抱っこされるようになったそうです。

また、外に出た事がないので、見る物聞く物全てが初めてで怖くて、普通の子のようなお散歩が出来るまでに、2年掛かったそうでした。

その子は、初めてHさん夫妻に受け入れられて、お2人から沢山の愛をもらいながら、8年間幸せな犬生を過ごして、静かに亡くなって行ったそうでした。

Hさんのお話を聞いて、こころが温かくなりました😊✨

繁殖犬として頑張らざるを得なかった子の中には、心も体も疲れている子がいます。
この子達が幸せになる事を願って止みません。
みんなおんなじ命なんですもんね。

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