長い間臨床をしてきて、というよりこのくらい生きてくると、やはり「心と身体は繋がっているんだな~!」としみじみ思います。
今を遡ること3千年、その頃の中医学の医学書(黄帝内経)にもそういったことは書かれていました。
心(感情)は一瞬のうちに良い状態になったり、悪い状態になったりします。
一言「ありがとうね。」とか「大好きだよ!」と言われると、それだけで心は豊かになり、身体の調子も良くなりますよね!
その逆は・・・そう、ご想像の通りです。
「バカ!」とか「大嫌い」などと言われ続けると、心が傷つき、そして身体もどんどん悪くなっていきます。
また身体の方が悪くなると、目の前のことをやろうと一生懸命踏ん張っても、しんどいのでやる気もなくなり、やがて心もすさんできますよね。
私は、人一倍身体が丈夫だっただけに、今まで無理をしてしまう場面が結構ありました。
それと、仕事が忙しくなったり精神的なストレスを感じると、つい❝暴飲暴食スイッチ❞が入ってしまって、それで気を紛らわせては翌日後悔する日がずっと続いてました。
甘いものを食べると、気持ちは一旦満たされるのですが、度が過ぎると身体にはものすごい負担が掛かってるんですよね・・。
そのせいで、胃腸も悪くなり、中医学でいうと胃と脾は陽と陰で繋がっているので、胃が悪くなると脾も虚して来る(悪くなる)んです。(さらに言うと胃と脾の役割やそれを助ける肝の役割も絡んで来るのですが、ここでは省略しますね。)
・・・というわけで、身体は悲鳴をあげていて、それを分かってはいるのに、長い間『自分の心や身体の声』を完全に無視して生きてきたんですね~。
今日は、早朝に目覚めたので、病院の周りを歩く気功をしました。(❝行功❞という気功です。)
朝日を浴びながら歩いているうちに、何だか心と身体が喜んでいるような感じがしました。
『いい治療をする為には、まず自分の身体がいい状態でなければならない!』と常々感じつつも、その場しのぎのストレス解消で身体を痛めつけて来ましたが、やはりいつも自分の感性を大事にして『心と身体の声を聴くことがいかに大事か!』ということを、改めて実感した朝でした。
こうしてコラムを読んで下さっている方の中にも、無意識のうちに結構無理してらっしゃる方が多いと思います。
動物を病院にお連れ下さる方でもお疲れモードの方を見ると心配になります。
ご自身の為にも、ご家族の為にも、そして一緒にいる動物たちの為にも、一度『ご自身の心と身体の声』をじっくり聴いてみて下さいね。
それではご機嫌よう~!
病院を出て少ししたら、感じのいいご夫妻がお家から出てらっしゃいました。
初めてお会いした方々でしたので、迷いましたが、勇気を振り絞って「おはようございます!」とご挨拶したところ、普通にご挨拶を返して下さいました(ホッ)!
次に来た自転車の若者には言えず・・次のサラリーマンさんに頑張ったところ、お返事頂けました(更にホッ!)。
「変なおばさん」って思われるのが怖くて、自転車の若者には言えなかったのですが、いっその事、変なおばさんを貫いて、『長池町のおはようおばさん』になろうかな~!?と思いました(笑)。
足・その他の麻痺で通院してくれているマルちゃんと飼い主様のお二人です。
マルちゃんは、当院に来てくれる前から足の麻痺のみならず膀胱の麻痺と結石があったので、写真のようにお二人で協力して膀胱を圧迫しておしっこを出してらっしゃいました。
そのお陰でマルちゃんは腎臓を悪くすることなく今に至っています。
この男性は、その辺の新米獣医よりも❝膀胱絞り❞がとてもお上手でしたので、この度お写真を撮らせて頂きました。
「マジに腱鞘炎になりそうな時あったわ!」との事。
本当にご苦労さまですm(_ _)m。