『『鍼灸治療は、陰と陽のバランスを整えること!』・・そして「ただでさえ具合が悪い患者さんに、痛いことをしてはなりません・・。』

シュートちゃん

以下のものは、院長が当院のLINEに投稿したものになります。

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元々私は普通の西洋医学の獣医でした。
あるご縁で動物の鍼灸治療を知り、この道(中医学・・鍼灸治療・漢方薬)に入って18年くらいになります。

鍼灸治療は、気(エネルギー)が落ちていたり、腎などの臓器が弱って.体を温める力がなければ、お灸で補います。
痛みがあれば針やお灸で痛みを和らげるんですね・・。
そして体の血の巡りを良くすることで、いろんな病気の原因となっている「瘀血;おけつ」を改善させて、動物さんが快方へ向かうお手伝いをします。
かつて鍼灸治療の勉強会に入ったばかりの時、師匠が、「温先生は、鍼灸は陰と陽のバランスを取ることです。と仰ってました。」と、よく仰ってました。
私が鍼灸治療を始めた当初は、お恥ずかしい話ですが、「兎にも角にも師匠の真似をして、患者さんに良くなってもらう事」に意識が行ってましたが、何年かしてようやくその意味が分かるようになりました。

ところで「鍼灸治療をしていて、楽しいな~!」と思うところは、一番にはみんなが元気になってくれる姿を見ることですが、それ以外では、ほぼほぼ痛いことをしないので、動物さん達が嫌がらずにニコニコで治療を受けさせてくれるところです。

最初に動物さんの脉(脈;みゃく)を診て、どんどん治療していくのですが、彼ら(彼女ら)は、普段飼い主さんの前では態度に出さずとも、内臓の病気や悪い足をかばって歩いたりしているので、首や背中が痛いことが多々あり・・・お灸していくとうっとりしてくれるんですね!
そして最後に一番困っている状態を良くする為に、指でツボを押します。(その子の状態によって最後でない場合もありますが。)

「体のツボは、作用点でもあり、治療点でもあります。」・・つまり内臓でも関節でも悪いところのツボは、押すと痛いんですね~。
それで多くの子は、「さっきまでお灸で気持ち良かったのに、おいおいクドウ、痛いじゃないか!」とちょこっと思ったりするんです。
ですが、それまで気持ちよかったから「まっ、イイか!」って許してくれたりするわけなんですね。

シュートちゃん

ですが・・・この写真のシュートちゃんは違いました。
長年やってきて、この道に入って噛まれた事は一度もなかったのですが、ツボ押しまでは我慢してくれましたが、せっかく我慢してくれて、「これでおしま~い!はい、マコモクッキーね!」で終わるのだと思いきや、足先が冷たいからとパットをマッサージした途端、頭に来て私の人差し指に嚙みつきました。
噛まれた私は反射的に指を持ち上げてしまい・・シュートちゃんは、クワガタのように私の指にぶら下がってしまったんですね(苦笑)!

これをきっかけに反省しました。
痛いだろな~とは思ってましたが、やはり我慢してくれてただけだったんだな~と・・。
師匠の師匠、温雪楓先生は「患者さんはただでさえ具合が悪いのだから、治療で痛いことをしてはいけない!」とおっしゃっていたそうです。

シュートちゃん

最後のツボの刺激・・・どうやったら痛くないように出来るのか・・・が今後の私の課題です。
今回の事で、私はシュートちゃんから教わりました。
これらの写真は、こんなにうっとりとしてくれて、可愛いのですが、この間は相当頭にきたんでしょうね・・。
シュートちゃん、ごめんね・・・。
これからはなるべく痛くない治療法を編み出そうと思います。
シュートちゃんに感謝です(^^)!

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