この内容は当院のLINEに投稿したものになります。
こんにちは! この間まで暖かかったのに、いつも通りの12月の寒さになりましたね~❄️😵。
「師走」の名の通り、やはり12月は街に出ても何だかせわしく感じますね~・・。
飼い主さんと同居している動物達は、人の家族となんら変わりないので、お母さんが忙しくしていると心配になって体調を壊すことがあります😔。
写真の子(飼い主さんが抱っこしている子)は、チロルちゃん15歳です。
2年前から椎間板ヘルニアと緑内障で通院してくれています。
この日はいつもの治療に入る前に飼い主さん(Kさん)が
- ソフトクリーム状の軟便が6日間続いている事と
- いつもより濃い茶色の便をする
とのことで、「この症状も一緒に診て欲しい」と仰いました。
このラインで書いてきたり、よく治療中に飼い主さんにもお伝えしているのでご存知の方もおられると思いますが、身体から出る物の色や臭い等で、身体が冷えているか熱を持っているかが分ります。(もちろん例外もありますが)
先ず、体から出る物(おしっこ、便、鼻水、吐物など)で、色の濃いのは、『熱証;ねつしょう』と言って、体に熱を持っている証拠です。
そして逆に色の薄いのは、『寒証;かんしょう』と言って、体が冷えている証拠です。(もちろんたまに例外もあります。)
チロルちゃんは、
- 濃い茶色の便をしていた
- 脈(脉)を診ところ、「数脉;さくみゃく」と言って、いつものチロルちゃんの脉よりも早い脉だった
上の1(濃い色の便)と、いつも寒がりさんでゆっくりとした脉のチロルちゃんが、2の早い脉(数脉)だったことから、この日のチロルちゃんは「熱証」だった。と言えます。
病気になるには、何か必ず原因があります。
飼い主さん(Kさん)に最近変わった事がないか聞いてみたところ・・・「思い当たることがあります😲❗️」とのことでした。
Kさんは、ITの仕事をされていて基本的にとても真摯に仕事に取り組まれる方なので、上司や部下からパソコンの指導の依頼を受けていたので、その方達の為に資料作りに追われていて、この一週間毎日明け方4時まで仕事をしていらっしゃったとの事でした。
チロルちゃんは、大好きなKさんが明け方まで仕事をしていると、一旦隣りの部屋で眠りについても、2~3時間おきに「ねぇ~、まだ起きてるの?! 一緒に寝ようよ🌙」と何回も起きてくるそうなんですね!
濃い色の便は「熱証」で体に熱を持っている証拠です。
大好きなKさんが明け方まで身を粉にして働いているので、チロルちゃんは心配でストレスを感じていました。
中医学的にいうと、チロルちゃんはストレスで肝(肝臓)に熱を持ち、その肝の熱が横に行って内臓を熱することによって、色の濃い軟便が出たと思われます。(黄色い吐物を吐くこともあります)
飼い主さんが忙しくしていると、それを見て同居している動物達にもストレスが掛かって、チロルちゃんのように熱証の下痢になる子もいれば、皮膚炎が悪化する子もいます。
Kさんは、「原因は私だったんだね~😵❗️チロルごめんね~🙏🏻✨」と仰ってました。
この日は、鍼灸治療と共に「六君子湯」と言う漢方薬をお出しして、「一番のお薬は、Kさんがもう少しゆっくりされる事ですよ~😉♨️」とお伝えしました。
皆さん、ご自身の為にも動物さんの為にもくれぐれもご無理しないでくださいね~😉♪