この内容は、当院のLINEに投稿したものになります。
おはようございます。
写真の子は、ビアンカちゃんという10歳のイングリッシュコッカスパニエルです。 この子は、ブリーダーの元で10歳近くまで、繁殖犬として年に1回~2回子供を作ってきました。(※動物愛護法では、繁殖は6歳まで。ただ出産回数が6回未満であれば交配は7歳まで😡)
ある保護団体がブリーダーからビアンカちゃんを引き取り、写真のSさんが8か月前に自宅に引き取ったのでした。 写真ではビアンカちゃんの毛の色(薄茶色)は分かり難いかも知れませんが、初めて逢った時に真っ白だったので、「あらま~❗️白いコッカスパニエルがいるのね~。」と思ったそうでした。
10年間ゲージだけの生活を強いられていたビアンカちゃんに、毎日手作りご飯をあげてお散歩にも連れて行き、愛情を注いでいくうちに、なんとぉ~😳❗️・・・ 体の毛の色が、少しずつ薄茶色になったそうでした 。
●西洋医学では腎臓は泌尿器、卵巣や子宮は生殖器、胃や腸は消化器・・と分かれていて尚且つ個々の臓器は独立したものと捉えます。ですが、●中医学は独特の考え方をする学問なので、「卵巣・子宮などの生殖器は、腎臓と繋がっていて深い関係性がある!」って考えるんですね~。 なので、長い間お産をしてきたビアンカちゃんは、卵巣子宮を酷使し過ぎて腎(腎臓)を傷めてしまい、「腎虚;じんきょ(腎が弱くなる)」に陥ってしまったというわけです。
●「腎虚」になると、加齢した犬や猫、そして人もそうですが、顔や頭や体全体の毛の色が白くなったり、皮膚に黒いシミが出来たりします。 正にビアンカちゃんはその現象が起きていたわけですね。 ですが、Sさんの深い愛と手作りご飯で、腎虚で白くなっていた毛の色が元々の茶色に戻ったというわけです。
辛い10年間を送ってきたビアンカちゃんでしたが、ようやくこうして幸せを手に入れることが出来ました😄❤️
お散歩はまだ怖いようですが、最近は少しずつ自分を出せるようになって来て「嫌な事はイヤ」と言えるようになったと、Sさんはとても喜んでみえました。
犬も人間も他の動物達も・・幸せになる為に生まれてきました。ビアンカちゃんのように繁殖犬であったら、尚更もっと大切にしてもらいたいと切に願う今日この頃です。