前回同様、以下のものは先日LINEに掲載したものです。
先日のラインの補足です。上の五行色体表を見て頂けますか。 中医学の考え方の一つに「五行論」というのがあります。 全てのものを「木・火・土・金・水」の五つに分けて、診断や治療に活かす考え方です。
表の通り「水」の列を縦に見ていくと、「臓」は腎、「畜(食べると良い肉)」は豚、「官」は耳、「志」は恐(または驚)、「体」は骨、になります。 ですので、
- 腎を強めるには、先程お伝えした食材(エビ、ホタテ、ナマコ粉、)や肉であれば豚肉がお勧めなんですね。 そして・・・
- 加齢によって腎が弱って来たら、「官」である耳が遠くなるので、「難聴」の予防や治療には腎を強めると効果があり
- 「志」は「恐;恐怖心」または「驚;驚く」なので、腎臓の弱い子は若い時から怖がり屋さんで音に敏感な子が多いんですね。(血液検査の値が正常でも、怖がり屋さんの子は後で腎臓の検査値が異常になる子が結構います。)
もう一回「五行色体表」を見て頂けますか?! 「水」の列の「体」にあたる所は、「骨」です。 「膝蓋骨脱臼」の子を持つ多くの飼い主さんは、膝が悪ければ膝にお灸をしたがります。それは決して間違いではないです。
でも私は骨の病気の子の飼い主さんには「骨の病気だったらこの五行色体表の通り、骨は腎に繋がってるから、先ずは腎兪にお灸して下さい。
そしてその後で悪いところや痛がる所にお灸してね!」ってお伝えしています。
ですので、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼、加齢による下半身のふらつきの子には、一旦「腎兪」をお灸した後、症状のある所にお灸することによって、かなり改善するんですね~😉👌