『冷えによる下痢に効くお灸と漢方薬』

こんばんは、12月に入って寒い日が続き、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどの関節の病気が悪化している子がいます。内臓疾患では、「冷え」による下痢も結構ありますね~・・。
先日お伝えした通り、多くの場合、体から出る排泄物で、色の薄いものは「寒証;かんしょう(冷え)」であり、色の濃いものは「熱証;ねっしょう(身体に熱を持っている)」だと言えます。

薄い黄土色の下痢便をした場合、冷えによる下痢が考えられます。そういう時は、お家にお灸(棒灸と棒灸ストッパー)があれば、「関元;かんげん、(いわゆる下腹。人でいう丹田)」にお灸、もしくは背中側の「腎兪;じんゆ」というツボにお灸をしてあげると、それだけで治る場合が結構あります。(どちらのツボも体を温めます。)

また、来院されるワンちゃん、猫ちゃんで、冷えによる下痢を繰り返す子には、あらかじめ「人参湯;にんじんとう」という漢方薬をお渡ししておいて、冷えによる下痢になった時に2~3包飲ませて頂くだけで、下痢便が治ります。人参湯は身体を温める漢方薬なんですね~。

体を温める漢方薬がない場合は、一にも二にもお灸です。
お灸は一見地味な治療法ですが、結構いろんな病気の治療や予防になります。
これから寒さも増すようなので、是非お試し下さいね~(*^_^*)!!

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