先ほど、本日最後の治療が終わりました。
最後のワンちゃんは、もともと急にお腹の調子が悪くなったり、食物アレルギーで皮膚が痒くなったりする子でしたが、今日は「痒みがあまりにも酷いので診て欲しい」とのことで来院されました。
そのワンちゃんのお母さんは保育士さんをしてらっしゃるので、ワンちゃんも毎日一緒に登園して、一日中子供達と過ごします。
その保育士さん曰く、「コロナのせいか、子供達の半分以上が夜泣きをして、その子も母親も睡眠不足になるし、いつもなら絶対お友達を叩いたり噛みついたりしない子が、ここ最近理由もなく友達を叩いたりすんのよね~・・。」
「お父さんが在宅ワークで家にいるでしょ!? それで仕事があるから静かにしろ(怒)!!っていつも怒鳴るらしいのね! そんなこと言っても無理だ!!ちゅうの。子供なんてみんなうるさいもんなのに、普段家にいないからそういう事分かんないんだよね!!」「だから保育園の子達が荒れてんの・・。いつもは特に問題がある親ばっかじゃないんだよ! でも、家で怒ってばっかいるお父さんのせいんだろうね。きっと・・・。」とのこと。
ところで私は先日出勤前にたまたま付けたテレビを見て、愕然としました。
名古屋市昭和区の『子ども虐待相談』の電話がコロナウイルス絡みで、親から虐待を受けている子供からの電話が殺到してるとのこと。
「死ね、バカ! お前なんか産まれてこなかった方が良かったんだ!」なんてことを平気で子供に言うそうで、その子供が「躾と言われてもこんな言われ方をするのは辛すぎる。家を出たい。」と相談してくるんだそうです。
子供時代に、親に言葉の暴力を受けたり、虐待されたり、無視されて認めてもらえないまま育った子供の多くは「自己肯定感のない大人になります」子供は傷ついた気持ちを表現できないだけであり、親の一言二言が大人になっても残るくらいとって傷ついているんです。
どこにも行けない。制約ばかり。給料も減給される。子供を預けるところがない・・・。その中での子育て・・・本当に大変だと思います。
でもその中で、どうか子供の声なき声を聴いてあげて下さい。何年かして「自己肯定感や柔軟性のある素敵な大人に育つ」はずですから、どうか子供の気持ちを考えて育ててあげて下さいね。
あっ、今日みえたワンちゃんですか!?
おそらくですが、コロナで苛ついた親の影響を受けたがために、心のすさんだ子供達に、そのワンちゃんはいつも寄り添っているそうです。そしてなぜか素晴らしいことに、そういう子達に敢えて?!くっついていくそうなんです。
っで・・・その結果・・・どんどん痒みが増していくそうです。
それで、今日は、鍼灸治療の後で、ストレスからくる身体の反応を軽減する漢方薬と炎症を抑える漢方薬をお出ししました。少しでも楽になってくれると良いな~と思います。
「こてっちゃん!! いつも子供たちの為に頑張ってくれて、ホントにありがとね~(*^_^*)!!」