『生徒さん達と向き合って・・・②』

前回の続きです。

私が高校生の時は、学生運動も鎮静化し、世間から『今の学生は、三無主義・四無主義だ!』と言われたものでした。(三無主義は、無気力・無関心・無責任で、四無主義は、三無主義+無感動と言う意味です。)

と言われてましたが、当時の大人たちは「我が子が大人になって幸せになる為には、いい大学に入っていい会社に入社する必要がある。その為に勉強させなくてはならない。子供達は勉強さえしてれば何をやっても構わない。」というような事を考えている親が増え、そういう風潮はこの頃出来上がったように思います。
それはある意味我が子を愛するが故の『親の一つの愛の形』なのでしょうけどね・・・。

それから20~30年経ち・・・今日本ではその頃からすると想像を絶するような残虐な事件が乱発しています。
「今の若者のやることは理解できない!どうかしてる!」と、多くの大人が言います。
でも、その若者を育てたのは、紛れもなく私達の世代なんですね・・・。
なので、私達オバサン・オジサンが、少しでもこの悪い流れが良い方向に向くように、行動しなくてはならないと、ずっと思っていました。

そう思いながら実際私は「じゃあ、何か行動を起こしたか?!」と問われたら・・・長い間仕事に追われ、目の前の事を一生懸命するだけで、何一つ活動をしないまま今日まで来てしまったのですね。

今回、若い高校生の方々の前でお話させて頂く機会を与えて頂き、改めて「獣医として何か出来る事はないか。」と言う事を考えるきっかけを頂いた様に思います。

帰宅後、当日頂いた『人権問題やいきがいについての生徒へのアンケートの結果』を読ませて頂いて、「生徒をいい大学に入れることだけに力を注いでいるだけでなく、こういうところにも焦点をあててる学校があったんだ!!」ということを知って、「若者の将来は決して暗いだけではないかも知れない!!」と嬉しく感じました。

最後に・・・
数日前に名古屋西高校さんから、当日私の話を聞いて下さった74名の生徒さん達の感想文と、全ての講師(18名)への感想文をまとめたものが送られて来ました。
それを読んで、高校生の方々は真摯に講師の話を聞いて下さって、その中でいろんな事を考えてらしたんだな~と、改めて思いました。
と同時に300名以上の大量な数の感想文からそれらをピックアップしてまとめて下さった担当の先生方に頭が下がりました。

今回の講演は、少し忙しい思いもしましたが(しっかり水出先生を巻き込んで(苦笑))、それ以上にいろいろな気づきがあり、また生徒さん達の素敵な姿も見せて頂き、本当にいい体験をさせて頂きました。


講義の後、控室で渡されたプリント

講義の後、控室で渡されたプリント。
勉強も勿論大事ですが、人権問題や自分自身を見つめることなどを生徒さん達に考えさせる機会を作るってことは、すごく大事な事だと思います。


講義の後の生徒さんの感想をまとめたもの

講義の後の生徒さんの感想をまとめたものです。(18人分)

これらを読んでいく中に、「私もこの講義に出たかったわ~!」と思うのがいくつもありました。

いつか誰もが受講できるようになるといいな~と思いました。・・・ただ部外者が校内に入るという事を考えると時代的に難しいところもあるかも知れませんが・・・。


リリー

我が家の家族、リリー。

一年前に、保護犬(飼い主放棄されて保護された犬)をある方から譲り受けました。

我が家に来た当初は、顔の近くに手を持っていくと殴られるのではないかと思った様で、いつも逃げる体制になり、なかなか近くで触る事が出来ませんでした。

今は顔つきも堂々として、我が家の大事な家族になっています。

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